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11月25日(火)〜26日(水)は、茨城県の公共交通対策と埼玉県の「彩の国みどりの基金」、「バリアフリー条例」等について、倉田竜彦議員、竹内久幸議員、松山孝志議員の3名で視察を行いました。
■ 茨城県の公共交通対策について
11月25日(火)は、茨城県の公共交通活性化対策等について調査に伺いました。 茨城県では公共交通の利用者減少に歯止めがかからない状況に、平成19年4月に「公共交通活性化指針」を策定し、「県民・地域」「交通事業者」「行政」それぞれに求められる役割を明記しました。
その後、指針に基づき平成19年10月に「公共交通活性化会議」が設立され、公共交通に係わる5つの研究会の設置や公共交通活性化シンポジュウムの開催、県内一斉ノーマイカーデーの実施、公共交通に関する総合的な情報サイトの開設等の取り組みを行っています。 特に、県内一斉ノーマイカーデーの取り組みは、昨年行った11月16日には、参加登録団体は県、市町村、民間事業所194事業所、各種団体44団体、合計283団体の27,321人が参加し、この内通常マイカー利用者約16,776人が他の手段を利用したことにより、ガソリン約5万リットルが節約され、CO2排出が約115トン抑制されたと推計していました。
今年は参加事業所こどに10月の各水曜日から選択する方式とし、参加機会の拡大を図るとともに、参加事業所数の増加に向けた取り組み環境の充実(運賃割引サービス券の配布・飲食店サービス等)を図り、参加登録団体は350団体に増加したとのことで、実績については現在集計中とのことでした。
この取り組みを2年間行って来た担当課としての感想や今後の取り組みについて伺ったところ、茨城県は公共交通が不便であり車に頼る環境であり、「今後利用者のニューズにあった、利便性の向上策が必要と考えている」とのことでした。
また、もう一つ注目したのは、公共交通の利用者である地域住民自らが主体的に利用促進に取り組むことが重要で、こうした取り組みを行う団体に対し費用助成し、新たな利用促進団体の形成へと繋げるため、上限を10万円とする「公共交通地域利用促進活動助成事業」を行っていることでした。
この事業への応募は、昨年度は12団体でその内、利用促進のためのキャラクターグッツの作成・配布を行う提案をした7高校の生徒により構成された「かしてつバス応援団」と、知的障害者がそれぞれの自宅からバス・電車を利用して目的地を目指すイベントを開催し、自立に向けて公共交通の利用方法や車内マナーなどを学ぶ、「知的障害者社会参加推進事業」の2件が採択されました。
今年度は、最近応募を締め切ったようですが、6事業ほど採択するとのことでした。
茨城県は地理的条件から自家用車の保有率が全国5位と高く、鉄道や生活路線バス、タクシーの輸送人員が毎年5千人ずつ減少している現実があります。
また、県庁が郊外に整備されたことから県職員の多くが周辺に駐車場が整備されていることからマイカーで通勤しています。でも、こうした状況に県として公共交通の活性化に真剣に取り組む積極的な姿勢を今回の視察を通じ実感しました。
企画課長が言われた今後の対応として「今後利用者のニューズにあった、利便性の向上策が必要と考えている」との内容は、社会実験とも言える県内一斉ノーマイカーデーの取り組みによって、茨城県では充実している各駅等のパークアンドライド駐車場の活用も含め、自家用車〜電車〜バスなどを乗り継ぐ利便性をどの様に確立するかと言うことです。
残念ながら本県においては、こうした県民の皆の協力を得た社会実験を行っていませんし、県内の鉄道や高速バス停に幾つのパークアンドライド駐車場があり、料金や利用状況は把握されていません。
今後は、県内19地域の地域公共交通活性化・再生事業の取り組みを通じて、本県として効果ある支援策を具体化する取り組みとあわせ、こうして県全体として利便性を図る取り組みを求めて行きたいと思います。
そのため、これまで行って来た他県の先進例の調査活動から、本県が行うべき具体的施策をまとめ提案することにしています。
■ 埼玉県の「彩の国みどりの基金」と「バリアフリー条例」について
11月26日(水)には、上記の2件について埼玉県を視察しました。
「彩の国みどりの基金」は、上田知事が環境税(県民一人コヒー一杯分)の均等割をマニフェストに掲げ当選したが、県民負担を伴うことから平成20年度から自動車税の1.5%相当(自動車一台年500円相当・コーヒー一杯分)と寄付金を財源として創設したもの。
この基金を活用して「森林の保全・活用」、「身近な緑の保全・創出・活用」、「環境に関する意識の醸成」、「県民運動としてのみどりの保全と創出」の4つの方針を掲げ、様々な事業に取り組むというものです。
頂いた自動車税納税通知書に同封したチラシには「自動車税でみどりを守り、創ります。」として、活用として「森林の保全整備」(4年間で約3000ha)、植樹体験など「環境教育の推進」、「身近な緑の創出」(公共・民間施設の緑化をはじめ、学校校庭の芝生化など都市緑化の推進。4年間で100箇所以上)等々が説明されていました。
学校校庭の芝生化の希望状況をお聞きしたところ、小・中・高等学校より民間の幼稚園などから20数件要望が寄せられているいるということでした。
また、森林づくり事業の中には「企業による日本一の森林づくり」として、企業・森林所有者及び県の三者協定による森林づくりを行う事業がありますが、平成19年度の森林づくりに参加する企業数の全国ランキングは1位が和歌山県の38団体、2位が神奈川県の30団体、3位が埼玉県の29団体、4位が長野県の26団体ということで、これを20年度中には39団体にし日本一にする計画で取り組んでいると説明されました。
私達からは、「長野県はCO2の認証制度をスタートさせたので、その後参加企業数も増えており埼玉県さんには負けません。」と言うと雰囲気が和やかになりました。
また、森林ボランティアの育成として、森林ボランティア活動回数に応じて直売所温泉等と連携して恩恵を受けることが出来る「森林エコマネーの創設」をしたいとの説明も受けました。
「彩の国みどりの基金」は既存の自動車税の使途を区分して活用するだけですから、新たな県民負担を伴いませんが、人口や財政力がある埼玉県故に出来た制度かと思います。
しかし、その事業内容については「森林エコマネーの創設」など様々学ぶべきことがありました。
「建築物バリアフリー条例」については、平成15年4月のハードビル法の改正や平成18年6月の「バリアフリー法」の公布を受けて、平成16年10月に「福祉のまちづくり条例」の改正を行うとともに、今年6月議会で「バリアフリー条例」を可決し平年4月1日から施行されます。
この条例は、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(通称「バリアフリー法」)に基づく条例で、銀行や店舗、ホテル、学校など多くの方が利用する建築物の出入り口や廊下、エレベーター、トイレなどの整備基準を定めたものてす。
しかし、埼玉県のこの条例は、国の法律が一律に対象となる床面積に整備基準を定めている以上に、建築物の種類によって整備基準が義務付けとなる面積を引き上げ、建築物の種類も追加していることです。
そして、対象となる施設は来年の4月1日以降、新築や改築を行う施設ということでした。
耐震診断等により今後、公共施設や民間施設でも新築や改築を行う施設が増えて来ると思われますが、どうせ新築や改築を行うのであれば、お年寄りや障害をお持ちの方などが、より利用しやすい環境整備を行うことが問われていると思いました。
こうした規制を厳しくした同様の条例は、都道府県では埼玉県の他に、東京都、京都府、石川県、熊本県、岩手県、徳島県があるとのことでした。
残念ながら本県にも平成8年3月に改定した「福祉のまちづくり条例」はありますが、その後の国の法改正等について「条例施行規則」の改正によって対応しており、新たな基準を盛り込んだ「バリアフリー条例」は制定されていません。
この本県の今後の取り組みについては、今回の視察に参加した松山議員が11月議会で一般質問を行うことになりました。
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