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倉田議員からの御質問に順次お答えを申し上げたいと思います。
冒頭、県民の皆さんと未来の長野県、共有しながら進めるようにというお話、御指摘ございました。これから予算編成等を行う中で、私の目指していく長野県の形というものを具体化をしてまいりたいというふうに考えております。
知事選の結果等につきましては村石議員にお答えいたしましたので、これについては省略をさせていただきますが、緊張感ある論戦をということで、県議会の皆様方と知事としての立場は同じく県民から選ばれた県政を負託された立場でありますので、しっかりと開かれた場において県民の皆様の前で議論を戦わせて、よりよい長野県を力を合わせてつくっていきたいというふうに思っております。
まず、支援団体からの要望というお話がございました。
確かに、選挙期間中、本当にさまざまな皆様方から御支援をいただきました。私としては大変感謝いたしているところでありますけれども、選挙で知事として選ばれて公的な立場に立った以上、だれからの要望であるとか、応援してくれたとかしてくれてないということではなくて、県民の皆様方の期待にしっかりとこたえる立場で、215万県民全体の知事として、県民全体の幸せ、福祉の向上についてしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。応援をしていただいた方、していただいていない方含めて、しっかりと多くの方の意見に耳を傾けて取り組んでいきたいと思っています。
仮に私の応援をしたからということで県庁の中に来てそのことを盾に何かするような人がいるということは、私はあってはならないということだと思いますし、県の職員に対しても、そうしたことに対して毅然と対応していただくというふうに私からはお願いしたいというふうに思っております。私は、この点については公平、公正なスタンスをしっかりと貫いていきたいというふうに考えております。
それから、田中県政の総括、それから村井県政の果たした役割ということでございます。
私は、田中県政前半、副知事として仕事をしておりましたので、若干、私自身の自己反省ということも含まれることになると思いますけれども、田中県政、私は、しがらみのない県政、それから県民に開かれた県政という側面、それから、これまで行政は、何というか、予定調和的に進んでいたところを、ある程度さまざまなあつれきがありながらも新しい方向を目指したという点においては一定程度評価される部分があるというふうに思っております。
しかしながら、議員のお話にもありましたけれども、結果的に、県議会の皆様方とか、あるいは市町村長の皆様方とか、政策面において意見を異にするということは私はあっておかしくないと思いますけれども、しかしながら、信頼関係を損なうようなことはあってはいけないというふうに考えております。そういう意味で、さまざまな事件を通じて衝突を繰り返して、結局は改革の理念が実現することができずに終わってしまったというふうに私は考えております。そうした轍を踏まないように、私は、ぜひ県議会の皆様方あるいは市町村長の皆様方とは信頼関係をつくりながら、しっかりと議論するべきところは議論をしながら県政を進めてまいりたいというふうに考えております。
村井県政、田中県政を引き継いだということでありまして、私は、県の職員同士の人間関係もある意味で非常に亀裂が入ってしまったというようなところもあったと思いますし、あるいはさまざまな関係機関との関係性、信頼性というのも、県の行政に対する信頼感を失ってしまっていたという部分もあると思いますが、そうした部分についてはもとの形に戻していただいたというふうに考えております。また、医師確保の対策でありますとか経済対策、あるいはFDAの誘致、そうした政策については着実に取り組まれて成果を上げていらっしゃったというふうに考えております。
他方で、県民の皆様方からは県政遠くなってしまったという御指摘もあるわけでありまして、私としては、村井県政のいいところについてはしっかりと引き継ぎながらも、さらに発展をさせていきたいというふうに思っております。
それから、県政手法の評価ということでありますが、つかさつかさということで、私自身その考え方を頭から否定するものではありません。これだけ大きな組織でさまざまな仕事を行っているわけでありますから、県の職員がそれぞれのポジションでしっかりと全力を尽くして働いてもらう、そのための環境づくりをしていくということが知事の仕事でもあるというふうに考えております。
しかしながら、他方では、大きな時代の転換点でもございますので、これは私の独断でやるということではなくて、しっかりと職員と議論はしながらも、大きな方向転換については私のリーダーシップのもとにおいて行っていくことも必要だろうというふうに考えております。選挙直後の世論調査会の調査におきましても、県民のニーズ、村井県政の事業あるいは組織、ある程度変えていくことを望んでいるという方が8割を占めているという部分もありますので、そうした県民の皆様方の声もしっかりと承りながら県政に取り組んでまいりたいというふうに思っております。
それから、村井県政の情報公開、開かれた県政への評価ということであります。
情報公開につきましては基本的なルールが条例等で定められているわけでありまして、そのルールのもとでしっかりと行っていくことが必要であるというふうに思っておりますし、村井県政においても一定の取り組みはされてきているというふうに思っております。
ただ、私は、ある意味で踏み込んで、請求があったから公開するということだけではなくて、よりわかりやすく、あるいはより積極的に情報を提供していくということがこれからの行政には求められているというふうに思いますし、また、高齢者の数がふえている、あるいは障害者の方もいらっしゃるという中で、情報提供のあり方というものもいろいろ工夫していかなければいけない部分があると思いますので、そうした観点でより開かれた県政運営に努めてまいりたいというふうに考えております。
それから、中期総合計画の評価、今後の取り扱い、それから政策評価についてお尋ねがございました。
現在の中期総合計画、新たな時代にふさわしい長野県づくりを計画的、総合的に推進するために、2,000件を超える県民意見をいただく中で、県議会の議決を経て策定されたものというふうに認識しております。県を挙げてこの計画の目標実現のために取り組んできているという現状でありますから、私自身、その計画あるいはこれまでの取り組みについてはしっかりと尊重をさせていただきたいというふうに思っております。
他方で、計画策定後3年を経過しているということで、経済・雇用環境、一層厳しくなってきている、あるいは政府の動きとしても健康あるいは環境といった分野を通じて雇用を伸ばしていくという方向性が出されているということで、社会経済の環境も変わってきている部分がございます。
さらには、私も、知事選挙に当たりましてはさまざまな公約を県民の皆様方に訴えながら選挙戦を戦ってきたわけであります。計画期間も半ばとなり、新たな計画策定も視野に入る時期に来ているというふうに考えておりますので、社会経済情勢の変化、さらには私が実現を目指していこうと考えております施策との兼ね合いなどについても見きわめながら、現行の中期総合計画の取り扱いについては検討していきたいというふうに考えております。
それから、「未来への提言」への評価、それから今後の取り扱いということでございます。
「未来への提言」、私が副知事をしていたときに取りまとめられたわけでありますが、今現在も残っているということは、私自身、余り認識せずに知事に就任をいたしました。「未来への提言」、私は中身的にはさまざま示唆に富んだ中身が含まれているというふうに思っております。この取り扱い、現行の中期総合計画の策定の中で議論されて、総合計画審議会において基本的なところは尊重していくという方向性が確認された上で、現在、長期構想として継続しているというふうに認識しております。
私としては、これまでの経過を踏まえつつ、含まれている理念は現時点では尊重していきたいというふうに思っておりますが、先ほど申し上げた中期計画についてこれからあり方を検討していきたいと思っておりますので、中期計画の取り扱いを検討する中で「未来への提言」の扱いについても考えてまいりたいと思っております。
それから、後藤田五訓、職員に期待すること、あるいは現場主義ということでございます。
第1回目の部局長会議で、私のほうから後藤田五訓の話をさせていただきました。後藤田官房長官の部下であった佐々淳行氏から直接お話を伺ったものでございますけれども、先ほど御紹介いただきましたように、省益を忘れ、国益を思え、悪い本当の事実を報告せよ、勇気をもって意見具申せよ、自分の仕事でないというなかれ、決定が下ったら従い、命令は実行せよという内容でございます。
私、一番申し上げたかったことは、なかなか組織、上のほうに行けば行くほど悪い情報が来なくなってくるという実態をさまざまなところで見てきておりますので、ぜひ風通しのいい長野県庁を一緒になってつくっていきたいと。もちろん、私自身も心がけなければいけないというふうに思っておりますけれども、ぜひ幹部職員にもそうした姿勢を持っていただきたいということでお伝えしました。
それから、もう1点は、どうしても組織、縦割りになりがちでありますが、国と比べて県の場合は縦割り意識はさほど強くないわけでありますけれども、とはいえ、この事務をどこが所掌するかというときになると、積極的権限争いのときもあるかもしれませんが、どちらかというと消極的権限争い、これはそちらではないかということになりがちであります。県民の目線で見たときには、どこの部局であろうがしっかりと取り組んでもらうということが第一でありますから、そうした縦割り的な思考についてもなくしてもらいたいという思いを込めてお話をさせていただきました。
このほか、職員には、冒頭、私が就任したときのあいさつで、せひチャレンジ精神を持ってほしいということ、それから現場を大切にしてほしいということ、さらには、幾つかの壁、国と地方自治体の壁、それから県行政と県民との壁、それから県の組織の間の壁、こうしたものについて低くしてほしいということはお願いをしてきているところであります。
これから地道な取り組みを行うことによって、組織の活性化、そして本当に職員の一人一人の意欲が発揮できるような長野県庁、長野県の組織をつくっていきたいというふうに考えております。
それから、現場主義でございます。
私自身、事業仕分けを見ていても、あるいは国の行政、あるいはほかの自治体での行政を通じても思っているわけでありますけれども、大きな組織になればなるほど現場の意識との乖離というのは非常に大きくなってきているというふうに思っております。そういう意味で、現場の声、現場に近い職員の声、あるいは現場にいらっしゃる住民の皆様の声、そうしたものに関してはしっかりと私のみならず県の職員も承る、あるいは現場にお伺いするという姿勢が重要であるというふうに思っております。
田中県政も現場主義ということでありましたが、田中県政、どちらかというと知事が1人で動き回られて、十分組織内での検討を経ることなくトップダウン的に指示がおりてしまったということで、県庁の組織、混乱した点があったというふうに思っておりますので、そうしたことにならないよう、私自身はアンテナをしっかりと高く張りつつも、県庁の組織をしっかりと活用しながら、現場主義の実現に向けて取り組んでいきたいというふうに思っております。
それから、国、市町村、議会との関係ということでございます。
私自身は無所属での立候補でございましたが、民主党、それから社民党、国民新党から御推薦をいただいたわけでございます。改めて関係の皆様方に感謝を申し上げたいというふうに思います。
しかしながら、知事として県民の負託をいただいた以上は、これは、一党一派に偏ることのない県政運営を行っていきたいというふうに考えております。政権与党、あるいは関係する政党とのつながりは、これは信頼関係ということでぜひ生かしていきたいというふうに思っております。信頼関係に立った上で地方の声をしっかりと伝えていく、あるいは主張していく、そうした形で取り組んでまいりたいというふうに思います。
先般も、早速、枝野幹事長代理のところに県内の市町村長と一緒になってお伺いして要請を申し上げてまいりましたけれども、枝野幹事長代理とは、仕分け人として、それから大臣として、それから選挙のときは応援をしていただいたということで、さまざまな関係性の中で一定の信頼関係をつくらせていただいておりますので、そういう意味でしっかりと私どもの声を受けとめていただいたんじゃないかなというふうに思います。
今後とも、さまざまな政党、あるいはさまざまな組織との信頼関係につきましては、県民のために私としては生かしてまいりたいというふうに考えております。
それから、市町村との関係構築であります。
これは、今の行政の仕組み上、県と市町村が違う方向を向いていればなかなか行政はうまいこと進んでいかない、前を向いて進んでいかないというふうに私は考えております。そういう意味で、市町村の皆様方は大切なパートナーであるというふうに思っておりますし、力を合わせてこの長野県をよくしていきたいと思っております。
私は、知事選挙後、知事に就任する前までに、非常に短い期間でありましたけれども、77市町村すべてお伺いする、あるいは直接お目にかかるということで対話をさせていただき、協力の依頼をさせてきていただきました。これからも、市町村の皆様、とりわけ市町村長の皆様方との信頼関係を大切にしながら県政運営に努めていきたいと、こういうふうに思っております。
私は、市町村長の皆様との意見交換会というものをこれから各広域ごとに行っていきたいというふうに思っておりまして、11月にまず下伊那地域からスタートさせていただきまして、順次すべての広域圏で開催をしたいと思います。本年度中は4回開催を予定しておりますが、そうした中で、それぞれの市町村の現場も見させていただき、意見交換をさせていただく中でさらに信頼関係を強めるとともに、問題意識を共有化させていただきたいというふうに考えております。
それから、県議会との関係の基本姿勢でございます。
私は、同じく県民の皆様の代表者である県議会の皆様方とは、長野県をよくしていきたい、長野県の活力をできるだけ引き出したい、そうした思いは同じ、志は同じだというふうに考えております。ぜひ皆様方とは信頼関係、協力関係をつくりながら、県民のための県政運営に努めていきたいというふうに思っております。
大きな歴史の転換点の中で、これまでの延長線上ではなかなか進まないことが多く出てくると思います。その分、より一層、県民の代表者である県議会の皆様方と私とで対話を深めていかなければいけない機会がふえてくると思いますので、ぜひとも、議員各位におかれましては、御協力、そして県政運営に対して時には厳しい御意見、あるいは議論が済んだ後はしっかりと同じ方向を向いて県政を進めていただくことができるような関係をつくっていただくように、改めてこの場をおかりしてお願いいたしたいと思います。
政策評価につきましては、これは、県の中期計画に計上している事業がしっかりと進んでいくか点検していく、チェックしていくというような観点では非常に意味があるというふうに思っています。ただ、政策評価を行うプロセスで膨大な事務量が発生してくるという部分もありますので、しっかりと今後の政策に反映していく、生かしていくということが大切だというふうに思っております。私自身、政策評価のアウトプットの活用方策については、これから引き続き十分活用できるような方向で考えてまいりたいというふうに思っております。
以上です。
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